1.曲の構成とコード進行

たいていの曲は8小節、16小節といったブロックを組み合わせた形になっていて、それぞれのブロックを「Aメロ」「Bメロ」「サビ」などと言ったります。
この「Aメロ」「Bメロ」「サビ」を印象付けるため、それぞれのブロックで最初に鳴らすコードが重要になってきます。
「入門編」「基本の3和音C・F・G」の中で、基本は「起(トニック)」⇒「承(サブドミナント)」⇒「転(ドミナント)」⇒「結(トニック)」だと書いていますが、これは基本系であって、常に「トニック」から始めねばならないというものではありません。
各ブロックで最初に鳴らすべきコードについて、もっとも単純な「Aメロ」「Bメロ」「サビ」という構成を想定して解説していきます。

2.Aメロ

「Aメロ」の最初のコードとして用いられるコードは、

「C(トニック)」

が圧倒的多数を占めます。
やはり始まりのコートというイメージがあるため「メロディー」が始まる最初のコードとして採用される事が多いようです。
そして、この「C(トニック)」の変化系として
「CM7」「C add9」
が採用されている曲も多数あります。
また
「C sus4」⇒「C」
という形で始まる「Aメロ」もよくみられます。
少数派ですが、
「F(サブドミナント)」
で始まる「Aメロ」もあります。
この場合、高揚感の高い「Aメロ」になります。

3.Bメロ

「Bメロ」の最初のコードとして用いられるのは、

「Em(トニック代理)」

「F(サブドミナント)」

です。
その他「Am(トニック代理)」「Dm(サブドミナント代理)」も使われます。
「Bメロ」の最初のコードとして「C(トニック)」が用いられることはあまりありません。
やはり「Aメロ」との違いを打ち出すため、「C(トニック)」を避ける傾向にあります。
またこれらの「コード」の変化系として、
「FM7」「F add9」
が採用されている事もあります。
少数派ですが、
「G7(ドミナント)」「Fsus4」
などを採用して、リスナーにちょっとした驚きを与えている曲もあります。

4.サビ

「サビ」の最初のコードとして用いられるコードは

「C(トニック)」

「F(サブドミナント)」

です。
特に「サビ」が
「F」⇒「G」⇒「Em7」⇒「Am7」
という「コード進行」で始まる曲は多数あり、定番中の定番のコードになっています。
どっしり構えた「サビ」なら「C(トニック)」、高揚感のある「サビ」なら「F(サブドミナント)」という感じです。
また都会的な響きを加える
「CM7」「FM7」
が採用されていることもよくあります。

5.まとめ

この章のまとめです。

まとめ

【1】各ブロックで最初に鳴らすコードがそのブロックの印象を決める。

【2】「Aメロ」は「C(トニック)」で始まる曲が多い。

【3】「Bメロ」は「Em7(トニック代理)」もしくは「F(サブドミナント)」で始まる曲が多い。

【4】「サビ」は「C(トニック)」もしくは「F(サブドミナント)」で始まる曲が多い。

各フレーズごとの「コード進行」が作れるようになったら、今度は曲全体の事を考えて戦略的に「コード進行」を組み立てましょう。
特に「Aメロ」「Bメロ」「サビ」の最初に鳴らすコードは、そのブロックの色を決める重要なコードになってきます。
この章の内容を基本とし、あれこれ試して自分なりにしっくりくるパターンを探してください。

>>「コード進行作曲法(発展編)のまとめ」へ

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